「バフェット後継者」アベル次期CEOの手腕とは?...「自分よりも優秀」
労働者階級の出身
グレゴリー・エドワード・アベル氏は1962年6月1日、アルバータ州エドモントンの労働者階級の家庭に生まれた。
2018年にアベル氏を表彰した教育非営利団体、ホレイショ・アルジャー・アソシエーション・オブ・ディスティンギッシュド・アメリカンズによると、彼はさまざまな仕事をし、使用済みのビンの清掃や消火器の充てん作業などをしていた。
同団体のウェブサイトに掲載されたビデオの中で、アベル氏は自分の幼少期についてこう語っている。「ときには仕事があり、ときには仕事がないような本当の労働者階級の家庭だった。家族全員が家族を前進させるために一生懸命働いていた」。
アベル氏は1984年にアルバータ大学を卒業し、プライスウォーターハウスクーパース、エネルギー会社のカルエナジーで働いた。
1992年にバークシャー・ハザウェイ・エナジー(当時はミッドアメリカン・エナジー)に入社し、後にバークシャー社が買収、2008年にミッドアメリカン社のトップに就任した。
アベル氏は現在、鉄会社のBNSF、バークシャー・ハザウェイ・エナジー、数十の化学、工業、小売事業など、バークシャーの保険以外の事業を担当している。
アベル氏は昨年、資本をどう配分するかというバフェット氏が担っていた責任の一部も引き継いだ。
バフェット氏は昨年、バークシャーが保有する上場株式の最終決定権もアベル氏に任せたいと述べていた。