中国経済の後退を止めるには、信頼回復という構造改革が必要だ
CHINA’S ECONOMY IN 2025
経済成長には、構造改革とマクロ経済刺激策の両方が必要だ。政府はまず強力な財政政策の要素を含む決定的な景気刺激策を実施し、次に構造改革に目を向け、消費者、投資家、起業家の信頼感を高めることに重点を置くべきだ。
この1年、中国政府は信頼回復を目的としたいくつかの政策を発表した。しかし市場参加者が十分に納得していない現状では、さらに踏み込んで、民間企業の保護強化や、地方の役人が税収を増やすために企業の過去の納税記録の粗探しする慣行をやめさせることなどで、信頼回復のための構造改革を大胆かつ目に見える形で実施する必要がある。
黄益平
HUANG YIPING
北京大学国家発展研究院教授(マクロ経済・金融政策)。中国人民銀行の金融政策委員会の委員を2015年から3年間務め、シティグループやバークレイズのエコノミストなどを歴任した。
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