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お金の価値が下がるインフレ時代には、お金を現金のまま持っていては損をします。では、どうすればいいのか。その答えは、現金を不動産や株などの「資産」に交換すること。これにより、物価の上昇をうまく利用して、大きな資産を作ることも可能になります。
近年は不動産投資が人気になっていますが、始めるにはある程度まとまった金額が必要です。それに対して株式投資は、小さな元手からでも始めることができ、また、不動産と違って簡単に現金化できる(売りたいときにすぐに売れる)というメリットもあります。
実際、株式投資を始める人は増えているのですが、その反面、株式市場に参加しようとする人の多くが株でお金を減らしている、という厳しい現実もあります。個人投資家の9割が負けている、とすら言われますが、その要因は「ギャンブル型」で株の売買を行っているからです。
「なんとなく上がりそうな気がするから」とか「知り合いがいいと言っていたから」「SNSで話題になっているから」あるいは「勘で!」といった理由で、投資する株を選ぶ人が本当に多いのです。それではギャンブルと同じで、利益が出ても再現性がなく、やればやるほど損失が増えていきます。
株式投資で資産を伸ばすには、きちんとした根拠に基づいて売買を行い、さらにそれを、再現性をもって繰り返すことができなければいけません。
資産を伸ばす株式投資には2つのタイプがあります。「投資型」と「トレード型」です。この2つは、選ぶ銘柄も違えば、買うタイミングも売るタイミングも、また、その銘柄を買う理由や、株価が上がると推測する根拠も、何もかもが違っています。
まず投資とは、「企業の資産価値の向上にお金を投じてリターンを狙うこと」です。3年先や5年先、あるいは10年先を見越して、企業の成長ともに株価が上昇することに期待して株を購入し、数年後に実際に株価が上がっていれば、その差額が利益になります。
未来を予測するために多くの情報を分析して、その企業が本当に成長するかどうかを見極める必要があります。企業のことだけでなく、政治・経済や社会の動向のほかにも、テクノロジーの進歩や業界の成長率、人口動態なども考慮します。
この投資型では、一般的に年7%程度の利益が見込めると言われています。これは長期的に見た場合の利回りで、単年ではもっと低かったり高かったり、マイナスになる年もあるかもしれませんが、投資期間が長くなれば平均的な利回りに落ち着く、ということです。
年7%なら、複利を考慮すれば10年で2倍程度になります。10年間ずっと株式を保有し続け、現金化しないことが前提ですが、銀行に預けておくよりもずっといいのではないでしょうか。将来の資産形成に向けてじっくり取り組むなら、この投資型が向いています。
MAKING CARBON EMISSIONS VISIBLE
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PATAGONIA FOR THE PLANET
環境意識の高いアウトドア愛好者に人気のブランド「パタゴニア」は、創業者イボン・シュイナードの決断により、その利益の100%が環境NGOによって使われることになった COURTESY PATAGONIAーZUMA PRESS/AFLO
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*写真はイメージです Victoria Paladiy - shutterstock
ビジネスで本質的な問題はどう見つければいいか。元マッキンゼーでエグゼクティブコーチの大嶋祥誉さんは「問題そのものを真の問題と疑似問題に分けて考えるべきだ。『ウサギの角は何本あるか』という問いは、設定や前提が間違っていて疑似問題であり考える意味がない」という――。
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