最新記事

日本経済

新型コロナウイルス経済対策、現金給付は生活困窮者優先 前例なき発想で早期に=西村経済再生相

2020年4月3日(金)12時00分

西村康稔経済再生担当相(写真)は、閣議後の会見で、新型コロナウイルスに関連する経済対策の一環として議論されている現金給付について、「(給付は)一律ではなく、生活に困っている人を優先する」と条件に言及し、休業などにより収入が減少した世帯への直接給付を検討していると述べた。写真は都内で昨年9月撮影(2020年 ロイター/ISSEI KATO)

西村康稔経済再生担当相は3日、閣議後の会見で、新型コロナウイルスに関連する経済対策の一環として議論されている現金給付について、「(給付は)一律ではなく、生活に困っている人を優先する」と条件に言及し、休業などにより収入が減少した世帯への直接給付を検討していると述べた。

給付に際しては、所得制限などを確認すると時間がかかる可能性もある。西村再生相は「そうではない手法、まさにこれまでにない発想で、困っている方に、直接、早く支給できるような仕組みを取りたい」とコメントした。

一律給付としない理由としては、政治家や公務員、大企業の役員などでは経済的な影響を受けていない人もいると指摘。「特に生活が厳しい国民にしっかり支援がいくようにしたい」と説明した。

経済対策については、先月28日に安倍晋三首相から「今後10日程度で取りまとめるよう」指示があったとし、来週前半の決定を目指し鋭意作業を進めていると強調した。

東京都では2日、これまでで最も多い97人の感染者が出たが、西村再生相は緊急事態宣言については「引き続き、ぎりぎり持ちこたえている」としつつ、「瀬戸際の瀬戸際」という認識を示した。

前日の時点では緊急事態宣言の必要はないとしたが、「状況は日々、変化している。専門家の意見を聞きながら、適切に判断したい」と述べた。

政府が決定した、全5000万世帯に布マスクを2枚ずつを配布する対策については「マスク不足を解消する」とコメント。「布マスクでも飛沫を抑える一定の効果はある」と評価し、少しでも国民の不安解消に努めたいと述べた。

(浜田寛子 編集:田中志保)

[東京 3日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・BCGワクチンの効果を検証する動きが広がる 新型コロナウイルス拡大防止に
・スペイン、新型コロナウイルス「都市封鎖」で約90万人失職
・日本が韓国の新型コロナウイルス対策から学べること


cover200407-02.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年4月7日号(3月31日発売)は「コロナ危機後の世界経済」特集。パンデミックで激変する世界経済/識者7人が予想するパンデミック後の世界/「医療崩壊」欧州の教訓など。新型コロナウイルス関連記事を多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:日本株、下げ加速の裏に需給要因 信用買い

ワールド

仏、キプロスに対無人機システム提供へ 英軍基地攻撃

ワールド

ロシア中銀、EU裁判所に申し立て 資産凍結は手続き

ワールド

中東紛争4日目、攻撃広がり犠牲増加 作戦数週間規模
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中