最新記事

雇用

スペイン、新型コロナウイルス「都市封鎖」で約90万人失職

2020年4月2日(木)18時40分

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なスペインでは、原則外出を禁止した3月中旬以降、90万人近くが失職したことが明らかになった。マドリードで3月撮影(2020年 ロイター/Sergio Perez)

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なスペインでは、原則外出を禁止した3月中旬以降、90万人近くが失職したことが2日、明らかになった。

スペインは、新型コロナによる死者数がイタリアに次ぐ世界2位の多さとなっている。スペイン政府は3月14日から実施した不要不急の外出禁止令を今週になってさらに強化し、職場通勤にもこうしたロックダウン規制をかけた。

社会保障関連データによると、こうした外出規制の導入後、これまでに89万8822人が職を失った。うち55万人は非正規労働者だとしている。

3月の登録失業者数は350万人と2017年4月以来の高水準。ただ、失職者が必ずしも失業者として登録されているわけでなく、この数字に含まれていない新たな失業者もいる。

またスペインには、経営が厳しい企業が一時的に雇用契約を停止することを認めた「ERTE」という制度がある。ここ数週間、自動車業界など多くの企業がこの制度に基づき一時帰休を実施しているが、「ERTE」の一時帰休者は社会保障データや雇用統計には含まれない。

アバロス運輸相はRNEラジオに「われわれが抱える2つの課題は、感染(封じ込め)の戦いと、経済活動マヒを避けることだ。感染を制御できたら、経済の立て直しに取り組まなければならない」と語った。

例年、3月はレジャーシーズンの始まりで宿泊や飲食などで非正規の採用が増え、雇用情勢は良好になる。しかし、新型コロナによる規制で現在、ホテルやレストラン、バーは営業を休止している。

[マドリード 2日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・BCGワクチンの効果を検証する動きが広がる 新型コロナウイルス拡大防止に
・中国からの医療支援に欠陥品多く、支援の動機を疑えとEU警告
・人前で「コロナ」と言ったりマスクをするだけで逮捕される国とは


cover200407-02.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年4月7日号(3月31日発売)は「コロナ危機後の世界経済」特集。パンデミックで激変する世界経済/識者7人が予想するパンデミック後の世界/「医療崩壊」欧州の教訓など。新型コロナウイルス関連記事を多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン無力化すれば原油価格は大幅に下落、トランプ氏

ビジネス

ベトナム、4月以降減便も イラン戦争で航空燃料不足

ワールド

トランプ氏訪中巡り米と協議 ルビオ長官の入国容認示

ビジネス

インド、2月の貿易赤字縮小 中東緊迫で供給懸念も
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 6
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 7
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 10
    50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中