コラム

トランプがグリーンランド「所有」に固執するトンデモ理由

2026年01月30日(金)16時50分
カーニー

ダボス会議で中堅国の団結を訴えたカーニー(1月20日) DENIS BALIBOUSEーREUTERS

<グリーンランドは単なる「装飾品」? マスクも思わず皮肉った、トランプにとって「ピース」の意味とは...>

物腰の柔らかい銀行家のスピーチが話題になることはめったにない。だがカナダ銀行とイングランド銀行の総裁を歴任したカーニー現カナダ首相が、カナダのような中堅国の団結を呼びかけた演説は、まさにその例外だった。

カーニーは世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、かつての「自由世界のリーダーである隣国」アメリカを真っ向から非難した。


「私たちは別の道を歩み出した。地球規模の問題解決のため、共通の価値観と利害に基づき、課題に応じてさまざまな連合を組み替えることを追求している」

「北極圏の主権に関しては、グリーンランドとデンマークを固く支持し、グリーンランドの将来を決定する固有の権利を全面的に支持する」

「(集団的自衛権の行使を定めた)NATO条約第5条に対する私たちのコミットメントは揺るぎない。同盟の北方と西方の防衛をさらに強化するため、(他の)NATO加盟国と協力している」

さらにカーニーは、アメリカの覇権時代は終わったと宣言した上で、貪欲な超大国の露骨な力の行使に対抗することを他国に幅広く要請した。

プロフィール

サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、有力実業家らと会合 戦争継続へ寄付要請

ワールド

英の船舶拿捕計画は「敵対的」、ロシアが対抗措置を表

ワールド

中国、旧式戦闘機改造ドローンを配備 台湾海峡付近=

ビジネス

米エクイタブルとコアブリッジ合併、時価総額220億
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 3
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRANG』に託した想い、全14曲を【徹底分析】
  • 4
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 5
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 6
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 7
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「…
  • 8
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 9
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 10
    実は「ミュージカルはポリティカル」?...社会の闇を…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 9
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 10
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story