- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 「ケリー広島献花」を受け止められなかったアメリカ
「ケリー広島献花」を受け止められなかったアメリカ
一方でワシントン・ポストのキャロル・モレーロ記者の記事は、G7外相会議の位置づけとして「核拡散防止」というテーマがあったことなど、「ケリー献花」がどのような位置づけで行われたのかを正確に説明する記事で好感が持てました。
興味深かったのは、記事がトランプの「アメリカによる韓国と日本の防衛責任を放棄させる代わりに、両国に核武装を認める」という発言を意識して書かれていたということです。岸田外相がこのG7外相会議の会見で、このトランプ発言を踏まえての質問に対して「日本は核武装の意思なし」ということを明確にしたことを含めて、トランプの発言がこのG7での「核拡散防止」の努力から見て「ズレまくっている」ことを訴えようとしていました。
しかしそれでも、このモレーロ記者の記事も決して「オバマ大統領の広島訪問」への応援にはなっていません。
オバマの広島訪問の可能性ですが、今回の「ケリー献花」を主要メディアがスルーしたということも含めて、背景には2つの問題があるように思います。
1点目は、ヒラリー・クリントン候補が予備選を勝ち抜くまでは気が許せないという問題です。オバマ大統領は、ここへ来て「リビアで性急なカダフィ打倒を支援したのは、自分の在職中最大の誤り」だと認めていますが、これはヒラリーに対して「悪いのはヒラリーではなく自分」だとする一種の援護射撃と理解ができます。
その一方で、メール問題でのヒラリーの訴追に関しては否定的なコメントを大統領として出すなど、自分の後継者として「明確な支持」は出せないものの、何とか支援ができないか、かなり気を遣っているようです。こうした点から考えると、少なくともヒラリーが予備選の勝利を確定させるまでは、オバマとしてはあまり冒険はできないという事情がありそうです。
2点目は、今年の大統領選予備選を通じて「孤立主義」あるいは「一国主義」的な感情論が飛び交っていることです。そんな中で、「大統領が広島で献花を行って、合衆国として謝罪するとは何事だ」的な「反対の感情論」に火をつけては大変なことになる、そんな慎重姿勢があるように思います。
今回の「ケリー献花」を、アメリカメディアが「受け止められなかった」のは事実で、その延長で考えると、オバマ大統領の広島訪問の可能性にも不透明さを感じざるを得ません。現時点では45%程度と考えるのが妥当かもしれません。
そうだとしても、ケリー長官のコメントは、一人の人間として立派なものでした。報道によれば、予定外の行動として原爆ドームへ足を運んだり、広島城を見学したりして、警備当局は大変だったようですが、この広島という土地への深い思いがそうさせたのでしょう。その行動がジョン・ケリーという人物のクオリティを証明している、私はそう思います。
第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC 2026.03.18
第3次石油ショック(?)への日本の対応を考える 2026.03.04
一般教書演説ではイラン攻撃ではなく物価高対策を強調したトランプ 2026.02.26
裁量労働制の見直しが「働かせ放題」になる危うさ 2026.02.18
エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題 2026.02.11
日本経済低迷の主因である「空洞化」をなぜ総選挙で議論しないのか 2026.02.04
消費税減税の断念示唆?に見られる日本的「空気」の決定 2026.01.28
-
経理事務/青砥駅/外資系企業での経理財務経験5年以上/英語力必須
プロフィット株式会社
- 東京都
- 月給32万6,000円~
- 正社員
-
保険の営業 外資系トップクラスの大手グループ/土日祝休み/年間休日120日以上/手厚い研修あり
マニュライフ生命保険株式会社
- 東京都
- 月給20万円~50万円
- 正社員
-
保険の営業 外資系トップクラスの大手グループ/土日祝休み/年間休日120日以上/手厚い研修あり
マニュライフ生命保険株式会社
- 東京都
- 月給20万円~50万円
- 正社員
-
保険の営業 外資系トップクラスの大手グループ/土日祝休み/年間休日120日以上/手厚い研修あり
マニュライフ生命保険株式会社
- 東京都
- 月給20万円~50万円
- 正社員






