- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 中国「抗日戦勝記念式典」のねじれた正当性
中国「抗日戦勝記念式典」のねじれた正当性
中国の場合、レーニンやスターリンの思想に影響を受けた権力の集中はそのままに、経済だけは自由化した一方で、自由と民主主義は西欧の価値観だとして、その「押し付けは拒否する」という立場を取っているわけです。ということは、両国共に、民主主義の正統性を戦って勝利したという第2次大戦のレガシー(遺産)の継承者とするのは難しいと思われます。
さらにロシアの場合は、第2次大戦というのはあくまで対独戦であって、対日関係というのは基本的には「日ソ中立条約」による平和が機能するというのが「大きな枠組」であったわけです。それをルーズベルトの判断ミスにより、ヤルタ協定で対日宣戦を促されたということを口実に、「東西冷戦の前哨戦」としての対日宣戦と、満州から38度線以北、南樺太、千島全島の占領にいたったわけです。
もちろん、そのようなマキャベリズムを読み切れず(何よりもソ連に対日宣戦の兆候があることは北欧に居た日本の諜報のプロからの警告があったにも関わらず)、「ソ連の仲介で和平を」などという幼稚な外交を続けていた日本政府の行動に関しては、70年後の今日にあらためて批判されるべきだと思います。
ですが、それはともかくとして、ソ連の対日宣戦というエピソードは、どう考えても東西冷戦の前哨戦であって、第2次大戦の正当な戦闘の一環であるとは考えにくいのです。そうすると、この9月3日の「対日戦勝記念日」というのは第2次大戦の戦勝国の正統性とは関連が相当に薄くなっていると言わざるを得ません。
このような奇妙な事態を避けるためにも、この9月2日には東京湾上で日米主導の「降伏文書70周年」を記念する行事を行うべきでした。両国だけなく太平洋とアジアの戦線で没した戦没者と非戦闘員の犠牲者を追悼するために、降伏文書の調印当事国を中心にできるだけ多くの国の参加を募って厳かに行うべきだったのです。
歴史を踏まえた「正規の降伏文書調印70周年行事」が先に決まっていれば、派手な軍事パレードなどという変則的なイベントが行われるということもなかったのではないでしょうか。日本外交としては、そうした「踏み込んだ追悼と恭順」を示すことで、反対に外交の主導権を握るという積極策を取り得なかったことは反省点だと思います。
第3次石油ショック(?)への日本の対応を考える 2026.03.04
一般教書演説ではイラン攻撃ではなく物価高対策を強調したトランプ 2026.02.26
裁量労働制の見直しが「働かせ放題」になる危うさ 2026.02.18
エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題 2026.02.11
日本経済低迷の主因である「空洞化」をなぜ総選挙で議論しないのか 2026.02.04
消費税減税の断念示唆?に見られる日本的「空気」の決定 2026.01.28
ここがヘンだよ! 日本の総選挙 2026.01.21
-
経理 外資企業向けアウトソーサー
株式会社ビーピーエムアソシエイツ
- 東京都
- 年収800万円~1,000万円
- 正社員
-
「東京」機械部品の国内販促企画/マネージャー 英語力活かせる ドイツ外資グローバル樹脂部
イグス株式会社
- 東京都
- 年収600万円~1,000万円
- 正社員
-
東京都港区/外資系企業での一般事務・庶務業務
日本アスペクトコア株式会社
- 東京都
- 月給22万700円~
- 正社員
-
集団調理・ケータリング, 給食・社員食堂・介護・病院/その他/外資系企業のオフィス勤務のケータリングサービススタッフを募集
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社 東京都港区六本木 外資系企業オフィス
- 東京都
- 年収322万円~350万円
- 正社員






