米ネクステラ、グーグルやメタと提携強化 電力需要増追い風
米ネクステラ・エナジーのロゴ。2023年1月17日撮影。REUTERS/Dado Ruvic
[8日 ロイター] - 米国で発電事業を手がけるネクステラ・エナジーは8日、米IT大手アルファベット傘下のグーグルクラウドとの提携を強化し、データセンター容量を拡大すると発表した。米IT大手メタ・プラットフォームズからも、米国内で総量2.5ギガワットを超えるクリーンエネルギー契約を獲得したと明らかにした。人工知能(AI)の急速な普及に伴い米国内で電力需要が増えており、IT企業や電力会社が大規模なデータセンターの運営を支えるインフラ整備に取り組む動きの一環。
グーグルクラウドとは、複数のギガワット級のデータセンターを新設する。2026年半ばまでにAIを活用した製品を投入し、機器の故障予測や、作業予定の最適化、需要増加時の送電網の安定性向上につなげる計画だ。
電力供給確保のため原子力への関心が高まる中、今年10月には5年前に稼働を停止した米中西部アイオワ州の原発を再開するためグーグルと提携していた。
ネクステラは、メタとの間で11件の電力購入契約、2件の蓄電契約を締結。26─28年に開始予定。
このほか、米中西部ウィスコンシン州にあるポイントビーチ原発の168メガワット供給を50年代まで続けることでWPPIエナジーと合意した。
ネクステラは、風力・太陽光発電大手で原発も運営する。電力需要の急増を受け、25年と26年の通期の調整後利益見通しをいずれも上方修正した。





