英仏独首脳、ゼレンスキー氏と会談 「重要局面」での支持再表明
写真はウクライナのゼレンスキー大統領と英独仏首脳。2025年12月8日、英ロンドンでの会談後に撮影。 ADRIAN DENNIS/Pool via REUTERS
Olena Harmash Elizabeth Piper
[ロンドン/キーウ 8日 ロイター] - スターマー英首相、ドイツのメルツ首相、フランスのマクロン大統領は8日、ロンドンでウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、ゼレンスキー氏への強い支持を表明した。米国がロシアとの和平案合意を求める中、ウクライナは「重要な局面」を迎えていると語った。
スターマー氏は首相官邸で首脳らを出迎えた後、ウクライナの和平に向けた重要な局面を迎えていると語った。その上で、「われわれはウクライナとともにある。停戦が行われるなら、それは公正かつ永続的なものでなければならない」との考えを改めて示した。
マクロン大統領とメルツ首相も、和平合意に向けた確固たる計画を推進するとの考えを表明。メルツ氏は「われわれ全員にとって決定的」な時期を迎えていると述べた。
各国首脳らは和平合意に至った場合に備えて、確固たる計画を策定したいとの考えを示した。また、ロシアからのさらなる攻撃を抑止するため、米国の「安全の保証」を巡る取り組みも推進したい意向だ。
英政府筋によると、首脳らは凍結されたロシア資産の活用についても協議する予定だという。
ゼレンスキー大統領は、欧州諸国が米和平案に対してより好条件で交渉しようとする際には、微妙なバランス調整が必要だと指摘。「米国なしでは対処できないこともあれば、欧州なしではできないこともある。だからこそわれわれは、重要な決断を下す必要がある」と述べた。
こうした中、米政権のケロッグ・ウクライナ担当特使は6日、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた合意は「非常に近い」との見方を示した。一方、ロシア大統領府は米国の提案の一部に根本的な変更が必要だと主張している。





