コラム

ハーバード入試でアジア系は本当に「差別」されているのか?

2015年07月09日(木)18時00分

 このレベルになると、レガシーとか、アファーマティブ・アクションなどという「悠長なことは言っていられない」わけで、そこではアジア系の強みが発揮されているのだと思います。

 それはともかく、今回の「提訴却下」に関しては、各校の入学選抜を「SATの点数や数値化した指標によるメカニカルな選抜」などという「悪しき客観性」に押しやることは回避される結果になったわけで、それはそれで評価できると思われます。

 ちなみに、「アジア系アメリカ人」ではなく、「日本という外国からの留学生」に関しては、経済力や二国間関係に比べて「学部レベルの受験生」は「少なすぎる」という認識が現時点ではされているようですので「日本人もアジア系だから不利になるのでは?」という心配はしなくて良いと思います。

プロフィール

冷泉彰彦

(れいぜい あきひこ)ニュージャージー州在住。作家・ジャーナリスト。プリンストン日本語学校高等部主任。1959年東京生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院修士(日本語教授法)。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て93年に渡米。

最新刊『自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来』(朝日新書)が7月13日に発売。近著に『アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準』(CCCメディアハウス)など。メールマガジンJMM(村上龍編集長)で「FROM911、USAレポート」(www.jmm.co.jp/)を連載中。週刊メルマガ(有料)「冷泉彰彦のプリンストン通信」配信中。

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