コラム

林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう理由

2025年06月14日(土)08時18分

「在特会」と同じ論法

外国人の国費留学生と一般の日本人大学生を比較する論法は、日本第一党(「在日特権を許さない市民の会」の後継団体)の主張と完全に一致している。

国費留学生は母国のトップエリートたちであり、帰国後は自国社会の中枢で活躍する。各国のエリートたちを厚遇することで日本の存在感を世界に示し、知日家を育て、日本とのパイプを作ることができる。受け入れる日本の大学にとっても、国際競争力を高める機会となる。

金を払ってでも来て欲しい世界のエリートたちと、どこにでもいる平凡な日本の大学生を比較して「外国人は優遇されている!」と叫ぶことがいかに支離滅裂なことであるか、どうか気づいて頂きたい。国費留学生の存在は、日本の国益に完全に合致している。

「私は日本を愛している」と自称する人々が、日本の国益を害するような政策を積極的に推し進めているのは、何という皮肉だろう。

2023年度の国費留学生は外国人留学生の約3%に過ぎず、約96%は私費留学である。つまり、大多数の外国人留学生は、日本の普通の大学生と同じ条件で大学や大学院に通っている。何の優遇もないにも関わらず「彼らは優遇されている」と主張することは、差別的と言わざるを得ない。

プロフィール

西谷 格

(にしたに・ただす)
ライター。1981年、神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部卒。地方紙「新潟日報」記者を経てフリーランスとして活動。2009年に上海に移住、2015年まで現地から中国の現状をレポートした。現在は大分県別府市在住。主な著書に『ルポ 中国「潜入バイト」日記』 (小学館新書)、『ルポ デジタルチャイナ体験記』(PHPビジネス新書)、『香港少年燃ゆ』(小学館)、『一九八四+四〇 ウイグル潜行』(小学館)など。

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