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父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サンリオ「創業者の孫」が見せた圧倒的な実力とは?

TOMOKUNI TSUJI

2025年07月18日(金)15時33分
レジス・アルノー(フランス・ジャポン・エコー編集長、フィガロ紙東京特派員)

上海のイベントに出現した巨大ハローキティ

今年4月に上海で開かれたイベント YING TANGーNURPHOTO/GETTY IMAGES

「この先どうなる?」

当時、辻は31歳。日本で最年少の上場企業社長だ。もっとも、いきなり社長になったわけではない。父親の死を受け、14年にサンリオに入社すると、まずは経理部に配属された。

「14年といえば過去最高益が出ていた時代。欧米でハローキティが大ヒットして業績は良く、株価も上がっていた」と、辻は振り返る。


だが、投資家から見ると危うい部分もあった。「ブランドは素晴らしかったが、十分活用されておらず、売り上げは伸びていなかった」と、当時CLSA証券でアナリストとしてサンリオ株を扱っていたロラン・アルモスは語る。

辻も入社後すぐ、アルモスと同じ思いを抱くようになった。「国内のライセンス営業を担当したとき、キャラクターの人気は高いが、包括的な戦略や長期的なブランディングがほとんどないと感じた。この先、この会社はどうなるのかと危機感を覚えた」

創業者が築き上げた財産や事業を、無能な後継ぎが浪費して家をつぶすというジンクスがある。だが、辻は違う。ハローキティ頼みを改めて「複数キャラクター戦略」を取ったり、商品点数を適正な数に減らしたりといった改革を実行してきた。

倉庫に売れない商品の山

「社長になって初めて回ってきた稟議が『廃棄の稟議』だった。そこで倉庫に行ってみると、未開封の商品が大量にある。これを減らさなくてはいけないと思った。何しろキャラクターがかわいそうな気がして」と、辻は語る。

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