コラム

ロシアW杯を見なかったカタルーニャ人が抱くW杯出場の夢

2018年08月30日(木)18時30分

事前にイングランドサッカー協会(FA)から、試合中に選手やコーチ陣が政治的あるいは宗教的なスローガンや宣誓を掲げることを禁止する規約に違反するとして、処分対象になると警告を受けていたにもかかわらず、リボンを付けたため、2万ポンドの罰金となったが、彼はこう語った。

「私は監督である前に人間だ。あなたたち(英国)はブレクジット(EU離脱)をした。スコットランドで英国からの独立を問う住民投票を行うことも許した。カタルーニャでは、それと同じことを求めた者たちが投獄されている。彼らは武器を持たない。唯一持っているのは投票用紙だ。私の振る舞いについてどのような決定が下されようとも受け入れる」

そんなカタルーニャ主義者のグアルディオラ監督、もしくはベルギーを今回のW杯3位に導いたマルティネス監督が、世界に散らばるスペイン選抜レベルのカタルーニャ人選手たちを招集し、カタルーニャ選抜がW杯の大舞台に出場する日はいつか訪れるだろうか。

決して不可能というわけではないかもしれない。というのは、W杯はオリンピックとは違い、独立国家として認められていなくとも地域代表として参加を許されている地域があるからだ。例えば英国からはイングランド以外にもウェールズ、スコットランド、北アイルランドが認められている。

それから、フットサル。2004年にUEFS(ヨーロッパ・フットサル協会)に代表と認められ、世界フットサル協会(AMF)にも2006年に代表と認められ、2007年にはUEFSヨーロッパ・チャンピオンシップで準優勝を果たしている。

カタルーニャ代表チームがFIFA(国際サッカー連盟)に認められれば、カタルーニャでもW杯が盛り上がることは間違いないであろう。人々はバルサの試合以上に熱を上げ、街も浮き足立ち、お祭り騒ぎになるだろう。そのときには、是非とも盛り上がる地元バルでW杯を観戦したいものだ。

4年ごとに開催されるサッカーW杯。10年かかったとしても、今から3つ先の大会には出場できる。決して遠い未来ではないのかもしれない。

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プロフィール

森本 徹

米ミズーリ大学ジャーナリズムスクール在学中にケニアの日刊紙で写真家としてのキャリアを開始する。卒業後に西アフリカ、2004年にはバルセロナへ拠点を移し、国と民族のアイデンティティーをテーマに、フリーランスとして欧米や日本の媒体で活躍中。2011年に写真集『JAPAN/日本』を出版 。アカシギャラリー(フォトギャラリー&レストラン)を経営、Akashi Photos共同創設者。
ウェブサイト:http://www.torumorimoto.com/

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