大阪・関西万博「未来的目玉展示」...落合陽一氏のシグネチャーパビリオン「null2」は、何を伝えている?
パビリオンを満喫するならアプリをDL
来館して満喫するために、事前に「Mirrored Body(ミラードボディ)」と「Scaniverse - 3D Scanner(スキャニバース)」のアプリのダウンロードや登録を奨励している。ただ、人気ゆえに、予約は取りづらい。そうしたことへの配慮から、「45秒で体験するnull2の世界」として、「ウォークスルーモード」も用意し、気軽に楽しめる工夫を凝らしている。
全方向が鏡面
内部はより一層、不可思議でカオティックな世界が眼前、のみならず頭上、背後、足元、左右の全方向に広がる。壁、天井、床の全体が鏡面で、あらゆる面に自分や他人が映り込み、互いに結ばれる像は果てしなく続いているようにも見える。
null(0)とinfinity(∞)の混沌とする空間で、中央に配された喋る「モノリス」が、「もりにちいさなヒトはいました」と語り出す。モノリスは、SFの名作『2001年宇宙の旅』に登場する石柱状の謎の物体だ。次第にモノリスの自問が始まる。その問いは来場者へと向けられてもいる。
「きっとぼくもすぐおとなになってじんせいもあっというまにおわってしまうのかなぁ。......だいじょうぶ。おとなになってもきみをまたおさなごころのヌルにもどしてあげる。」
パビリオン全体として、ヒトに、いのちや意識や知識とは何かを問い掛け、考えさせる装置と言える。
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