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世界最強クラスの禁酒国、サウジアラビアがアルコールを「密かに」解禁? 「バー」もオープン

Saudi Arabia is Quietly Embracing Alcohol

2025年12月12日(金)18時50分
ヒュー・キャメロン
サウジアラビアのビールの広告

サウジアラビアにもビールはあるが… Staff-REUTERS

<観光・娯楽大国を目指すサウジアラビアが、禁酒の聖域に「裏口」を開けた?>

イスラム教の聖典、コーランではアルコールは禁忌とされており、イスラム教徒はお酒を忌避する傾向が強い。中でも、イスラム教の戒律を厳格に守るサウジアラビアは、国全体でアルコールを全面禁止し、外国人に対しても厳格な取り締まりを行うなど、イスラム教国の中でも最も厳格といえる措置を適用している。

しかし、そのサウジアラビアも、これまでほぼ全面的に禁止してきたアルコールの消費に対する姿勢を徐々に、密かに緩和しつつあるようだ。これはサウジアラビアが守ってきた厳格なイスラム教由来の宗教的戒律を、国際的な魅力の向上のために緩和させている例の1つといえるかもしれない。

【動画】罪悪感? 微妙な表情を浮かべ、サウジアラビアのバーで「ビール」をたしなむ人たち


米ニューヨーク・タイムズ紙によれば、首都リヤドにある「看板のない店」が秘密裏に裕福な外国人にアルコールを販売しているという。オンライン上には情報がなく、その存在は口コミでのみ知られているため、見つけるのは困難だ。当然、このような店は現在のサウジアラビアでも違法だ。

だが、英タイムズ紙によれば、サウジアラビアで「プレミアム居住権」を持つ者にはアルコールの販売が可能とされた。この制度は、サウジアラビア政府が求めている職業に従事する外国人を呼び込むために最近創設されたもので、「プレミアム居住権」保有者は一般の居住権しか持たない外国人居住者よりも多くの自由を享受できる。費用は年額10万リヤル(415万円)、永住権は80万リヤル(3320万円)と安くはない。

加えて、ブルームバーグによると、同店に入店し酒を購入するには、月収が5万リヤル(208万円)を超えていることを証明する必要があると報じた。

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