- HOME
- コラム
- リアルポリティクスNOW
- 「安倍元首相国葬」こそが分断を乗り越える出発点
「安倍元首相国葬」こそが分断を乗り越える出発点
国葬に一定の国民的合意がある国
岸田首相は弔辞で、「総理大臣とはどういうものか」と質問を受けた安倍元首相(神戸製鋼所出身でもある)が「溶けた鉄を鋳型に流し込めばそれでできる鋳造品ではない。叩かれて、叩かれて、やっと形をなす鍛造品。それが総理というものだ」と応じたエピソードを紹介した。
「叩かれて、叩かれて形をなす総理」の業績を客観的に評価することは難しい。中曽根康弘元首相が自著『自省録――歴史法廷の被告として―― 』(新潮文庫)で記したように歴史の法廷が裁くようなものだろう。
しかし、父ブッシュにしてもボブ・ホークにしても、インディラ・ガンジーにしてもウィンストン・チャーチルにしても皆、逝去後長くても1カ月以内に国葬が実施されている。それは個々の政治家に対する歴史的評価と別に、国葬実施の「基準感」について一定の国民的合意が積み重なっている蓄積があるからであろう。わが国では、吉田茂国葬や佐藤栄作国民葬などの実施にあたって都度の議論はなされてきたが、一貫した議論の継承・蓄積があるとは言い難く、国民的理解の土台は脆弱だった。ただでさえ分断の進む社会で、「国民の弔意をどう包摂するか」という視点と説明力なき政治が国民の広い支持を得ることは難しい。
今回の国葬は、国民の間で更なる意見の対立を生み禍根を残したようにも思える。しかしそれは同時に、賛否があったとは言え、今回の「国民的共通経験」を基盤にすることで今後どのような形で国民の弔意を表すのが良いのか、という議論を深めていく出発点を得たということでもある。岸田首相には「急がば廻れ」で、今後の国会において、国葬実施に至る経緯を含めて、丁寧な説明を行ってもらいたい。
アマゾンに飛びます
2026年1月27号(1月20日発売)は「『外国人問題』徹底研究」特集。「外国人問題」は事実か錯覚か。移民/不動産/留学生/観光客/参政権/社会保障/治安――7つの争点を国際比較で大激論
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない空気」 2025.10.11
逆転勝利で高市早苗を「初の女性宰相」へと導いたキーマンはこの人物 2025.10.04
最年少か、初の女性か、実務の双璧か...自民党総裁選を制する「3つの力」で検証 2025.09.24
石破首相が退陣表明、後継の「ダークホース」は超意外なあの政治家 2025.09.07
都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐藤沙織里とは何者か? 2025.06.24
ついに刑事告発された、斎藤知事のPR会社は「クロ」なのか? 2024.12.04
「少数派」石破政権はこれから、3つの難題に直面する 2024.11.19
-
事務職/未経験可/外資系不動産企業で中国語を活かせる/転勤なし
FM Investment Japan株式会社
- 東京都
- 月給20万円~25万円
- 正社員
-
東京「税務マネージャー」 世界5大会計事務所/外資クライアントメイン/フレックス・在宅勤
BDO税理士法人
- 東京都
- 年収600万円~1,000万円
- 正社員
-
DDGC/グローバルアカウントプランナー/外資ラグジュアリーブランド担当/オンオフ統合領域/英語力を活かせる仕事
株式会社電通デジタル
- 東京都
- 年収400万円~1,000万円
- 正社員
-
「AP」デジタルアカウントプランナー/外資系ブランド担当
株式会社電通デジタル
- 東京都
- 年収600万円~1,500万円
- 正社員






