コラム

日本などG7は「気候変動対策への財政負担から逃げ続けてきた」...COP29でも向けられる厳しい目

2024年11月16日(土)16時48分

「30~40年まで天然ガスの安定的調達は不可避」

松原氏によると、NGOのシナリオ通り原発も石炭もゼロにするとなると、天然ガスが必要になる。日本はこれまで長期契約で海外に天然ガスを依存してきた。30~40年までは天然ガスの安定的な調達は避けられない。その上で再エネを増やしていく戦略を立てなければならない。

「天然ガスを使う場合でも脱炭素になるような対策が必要だが、水素アンモニア混焼は非常にコストが高くつく。望むべくは40年までには天然ガスもゼロに近づけるような道筋を示していく必要があるのではないか」と問いかける。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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