ウクライナ戦争の陰の登場人物
例えば、電力事業から金融業まで手掛ける大富豪のリナト・アフメートフは、親ロ派勢力が支配する東部の炭鉱から石炭を鉄道で西部に搬入してコークスにすると、これを東部の製鉄所で使用して作った製品を輸出していた。
2014年以降に極右がこの鉄道を封鎖すると石炭はロシアを経由してウクライナに搬入されるようになった。これには親ロ派の大物政治家ビクトル・メドベドチュクとロシアの実業家が絡むが、アフメートフはこれに関与している可能性がある。
激戦の舞台になっているアゾフ海の港町マリウポリ近郊のアゾフスターリ製鉄所は、アフメートフの看板企業だ。この製鉄所を守っている「アゾフ大隊」は、元はアフメートフお抱えの私兵だった。
不思議なのは、「激戦」が続いているはずなのに製鉄所の施設がまだ大きくは破壊されていないように見えることだ。中世イタリアの都市国家たちは傭兵団を雇って相戦ったが、戦争の結果は傭兵団同士の「示談」で決められることがあった。
アゾフスターリ製鉄所の防衛をめぐっても、カネが動いている可能性がある。2014年5月、ドネツクの親ロ派地域の「首相」ボロダイはインタビューで、「ウクライナの政治は汚い。カネ次第で立場を変え、それでも非難されない」と言っている。
一方で、アフメートフに対抗するオリガークのイーホル・コロモイスキーが、機に乗じて製鉄所の乗っ取りを狙っているかもしれない。
ウクライナを支援し、ロシアを制裁する上ではこうしたウラ事情も心得ておく必要がある。さもないと、予想もしなかった結果に驚くことになるだろう。
アマゾンに飛びます
2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
高市日本は気を付けないとトランプにはしごを外される 2026.01.20
トランプがいようといまいと、アメリカは「持てる者たち」のための国 2025.12.20
高市新総裁をいきなり襲う国内外の暴風雨 2025.10.18
軍事パレードの陰で進む金融危機──中国が直面する二つの試練 2025.09.10
トランプが復活させたアメリカの「ルーズベルト流」帝国主義 2025.08.30
チャットGPTに日本のポピュリズムについて聞いてみた! 2025.07.26
バンス米副大統領が信奉する新思想、「ポストリベラリズム」の正体 2025.07.11
-
外資系製薬企業におけるメディカルライティング業務担当/未経験可・賞与最大4ヶ月・年休126日
株式会社ワールドインテック
- 東京都
- 月給21万円~51万3,000円
- 正社員
-
経理リーダー/外資IT企業の日本法人/1000名規模で成長フェーズの企業で財務会計を担当
株式会社ハイシンクジャパン
- 東京都
- 年収550万円~650万円
- 正社員
-
経理事務/青砥駅/外資系企業での経理財務経験5年以上/英語力必須
プロフィット株式会社
- 東京都
- 月給32万6,000円~
- 正社員
-
保険の営業 外資系トップクラスの大手グループ/土日祝休み/年間休日120日以上/手厚い研修あり
マニュライフ生命保険株式会社
- 東京都
- 月給20万円~50万円
- 正社員






