コラム

【人生相談】「僕は30歳の異性愛者で、童貞」不安な自分の卒業方法

2019年12月11日(水)17時10分

PHOTO ILLUSTRATION BY YUKAKO NUMAZAWA, PHOTOS BY sunabesyou-iStock/shin28-iStock

<結婚し、子供を持ち始める同年代の男たち。自分は孤独死することになるのか──。米小説家ミシェル・ハーマンの助言は?>

Q:僕は30歳の異性愛者で、この年で童貞。口が裂けても言いたくない秘密です。人に打ち明けたことが何度かあるけど、そのたびに残酷にからかわれた。

人付き合いは普通にできるが、親しい友人はあまりいない。同年代の男たちはそろそろ結婚し、子供も持ち始めている。自分は孤独死することになるのかと不安になる。高校時代はセックスとかデートなんて想像しただけで怖くて避けていた。大学では高校時代に経験しなかったことを人に悟られまいとオドオドし、大学を出てからは学生時代に経験できなかったことを恥じてきた。

シングルズバーの雰囲気は苦手だし、出会い系サイトにまつわる怖い話はさんざん聞かされている。それでもネットで出会いを求め、デートも2、3回した。まだ気の合う女性には出会っていないが、自信をつけようと頑張っている。

だけど僕の秘密を知ったら、相手がどう反応するか怖くてたまらない。セックスの仕方も分からない。ポルノは山ほど見たが、現実とは違うと思う。こんな情けない僕だけど、どうすればいいでしょう。

── 中年童貞

A:はっきり言いますね。未経験と知って去っていく女性もいるし、1人の人間としてのあなたに引かれて、経験の有無などどうでもいいと思う女性もいるはず。問題は、あなたがどんな反応を望んでいるか。経験豊富な女性に「1から手ほどきしてあげるわ」と言われたいのか、自分と同じようにウブな相手と一緒に試行錯誤したいのか。自分の気持ちを見つめることは、恋人探しにも役立つし、見つけた後の対処にも役立つはず。

いざ、そういう雰囲気になったら、大事なのはコミュニケーション。相手が気持ちいいと感じているか、どんなやり方が好みか聞いて、自分の好みも伝えること。アリソン・ムーン著の『ガール・セックス101』はレズビアン向けの本だけど、女性を性的に楽しませる方法を学ぶにはおすすめ。参考にして。

── ミシェル・ハーマン(小説家、スレート誌人生相談員)

©2019 The Slate Group

<2019年11月5日号掲載>

▼あわせて読む
【人生相談】娘の服装が「セクシー過ぎ」だといけないの?(夫は反対するけど)
【人生相談】私はゲイ「ハンサムないとこと一線を越えそうです」

20191217issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

12月17日号(12月10日発売)は「進撃のYahoo!」特集。ニュース産業の破壊者か救世主か――。メディアから記事を集めて配信し、無料のニュース帝国をつくり上げた「巨人」Yahoo!の功罪を問う。[PLUS]米メディア業界で今起きていること。

プロフィール

スレート誌人生相談員

育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ベトナム次期指導部候補を選定、ラム書記長留任へ 1

ビジネス

米ホリデーシーズンの売上高は約4%増=ビザとマスタ

ビジネス

スペイン、ドイツの輸出先トップ10に復帰へ 経済成

ビジネス

ノボノルディスク株が7.5%急騰、米当局が肥満症治
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 4
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 5
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 6
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 7
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story