原油先物上昇、米中貿易摩擦緩和の兆しで需要懸念後退

アジア時間の原油先物は上昇。米中貿易摩擦緩和の兆しを受け、世界の燃料需要を巡る懸念が和らいだ。写真は２０２３年３月、テキサス州アイラアーン近くで撮影（２０２５年　ロイター/Bing Guan）

Anjana Anil

［１４日　ロイター］ - アジア時間の原油先物は上昇。米中貿易摩擦緩和の兆しを受け、世界の燃料需要を巡る懸念が和らいだ。

００００ＧＭＴ（日本時間午前９時）時点で、北海ブレント先物 は０．１８ドル（０．２８％）高の１バレル＝６３．５０ドル、米ＷＴＩ先物は０．１６ドル（０．２７％）高の５９．６５ドル。

ベセント米財務長官は１３日、トランプ大統領は中国の習近平国家主席と１０月下旬に韓国で会談する方針を変えていないと明らかにした。

ただ、市場では地政学的な問題が引き続き焦点となる見通しだ。

ＡＮＺのアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は「石油業界は引き続き地政学的な問題に対処しようとしている」と指摘。「中国は石油タンカーを含め、中国に入港する米国所有の船舶に料金を課すと発表した。これによって直前のキャンセルが数件発生し、海上運賃が急騰した」と述べた。