米カリフォルニア州で山火事、ゴールドラッシュ時代の鉱山町に被害

米カリフォルニア州北部のゴールドカントリーで9月2日、落雷をきっかけに山火事が発生し、ゴールドラッシュ時代の歴史的な鉱山町の一部に大きな被害が出ている。チャイニーズ・キャンプの火事現場で同日撮影(2025年 ロイター/Tracy Barbutes)
Tracy Barbutes Steve Gorman
[カリフォルニア、チャイニーズ・キャンプ 3日 ロイター] - 米カリフォルニア州北部のゴールドカントリーで2日、落雷をきっかけに山火事が発生し、ゴールドラッシュ時代の歴史的な鉱山町の一部に大きな被害が出ている。
州当局によると、同地域では落雷を伴う嵐で約20カ所で火災が発生し、強風にあおられて5261ヘクタール余りが焼失した。
被害が大きかったのは19世紀半ばに数千人の中国系移民が最初に移り住んだチャイニーズ・キャンプという村で、数十軒の家屋が焼けたという。他にも、かつての駅馬車停留所跡など歴史的建造物2カ所も全焼するなどした。
ゴールドカントリーでは、2郡のコミュニティーに避難命令が出され、600人以上の消防隊がなお消火活動を行っている。
建物などの損害はまだ明らかになっていないが、これまでに死傷者の報告はないという。