JPモルガン、ドイツで個人向けデジタル銀行 来年立ち上げ

9月4日、米金融大手JPモルガン・チェースは、ドイツで個人向けデジタル銀行「チェース」を来年第2・四半期に立ち上げると発表した。写真は同社ロゴ。2017年1月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Stephanie Keith)
Tom Sims
[フランクフルト 4日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースは4日、ドイツで個人向けデジタル銀行「チェース」を来年第2・四半期に立ち上げると発表した。
ドイツの銀行市場は競争が激しく、参入は大胆な動きとの受け止め方が多い。
同行はここ数年、人材を大量に採用するなどドイツでの事業立ち上げを準備してきたが、時期については公表していなかった。
JPモルガンは2021年に英国で「チェース」を立ち上げており、ドイツは欧州で2番目の市場となる。
スペインのBBVAもドイツでデジタル銀行を立ち上げる計画を発表している。
ドイツ市場は、銀行が乱立する細分化された構造により、参入が難しいとされる。アナリストは銀行の数が多すぎると指摘しており、競争が激しい上、利幅も薄い。新規参入組は、国内大手が支配する消費者市場で厳しい戦いを強いられている。
魅力は、富裕層の顧客基盤が大きく、規制環境が安定しており、フィンテックが盛んな点だ。
JPモルガンにとってドイツは米国、英国に次ぐ3番目の収益源。「チェース」の拠点はベルリンに置く。