パレスチナの国家承認、日本は「総合的に検討」=林官房長官

9月4日、林芳正官房長官(写真)は午後の会見で、パレスチナを国家として承認する各国の動きを受け日本政府の考えについて「和平の進展を後押しする観点から、パレスチナの国家承認について、その適切な時期やあり方も含め、引き続き総合的な検討を行っていく」とし、これまでの政府の見解を繰り返した。2023年12月、東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Ami Miyazaki
[東京 4日 ロイター] - 林芳正官房長官は4日午後の会見で、パレスチナを国家として承認する各国の動きを受け日本政府の考えについて「和平の進展を後押しする観点から、パレスチナの国家承認について、その適切な時期やあり方も含め、引き続き総合的な検討を行っていく」とし、これまでの政府の見解を繰り返した。
日本はイスラエルとパレスチナ問題に関し、これまで2国家解決を一貫して支持しており、「独立国家樹立に向けたパレスチナ人の希望を理解し、これに向けたパレスチナ人の努力を支援してきた」と指摘。「この観点から、パレスチナを巡る情勢や国際的な議論については高い関心を持って注視している」と述べた。
英国とフランス、カナダ、オーストラリア、ベルギーはいずれも今月下旬に米ニューヨークの国連本部で開かれる国連総会でパレスチナを国家承認すると表明している。