マレーシア中銀、予想通り金利据え置き 「物価安定の中で適切」

9月4日、マレーシア中央銀行(写真)は、インフレが軟調で経済成長も堅調な中、エコノミストの大方の予想通り政策金利を2.75%で据え置いた。2019年7月、クアラルンプールで撮影(2025年 ロイター/Lim Huey Teng)
Rozanna Latiff
[クアラルンプール 4日 ロイター] - マレーシア中央銀行は4日、インフレが軟調で経済成長も堅調な中、エコノミストの大方の予想通り政策金利を2.75%で据え置いた。
中銀は2026年に向けて、成長は引き続き内需にけん引され、雇用、賃金上昇、所得関連政策が家計支出を引き続き下支えすると述べた。
見通しは不確定要素に左右されるとし、世界貿易の鈍化、センチメントの悪化、一次産品の生産が予想を下回ることによる下振れリスクを指摘。声明で、金融政策のスタンスは「物価安定の中で適切であり、経済を支えるもの」だと述べた。
中銀によると、今年もインフレは緩やかとなる見通しで、1─7月の総合インフレ率は平均で1.4%、コアインフレ率は1.9%だった。