インド製造業PMI、8月改定値は17年ぶり高水準 生産が加速

S&Pグローバルがまとめた8月のHSBCインド製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は59.3で7月の59.1から上昇し、2008年2月以来の高水準となった。写真は家庭用家具製造工場で作業員が金属製ゲートを研磨する様子。2016年7月、アーメダバードで撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)
[ベンガルール 1日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた8月のHSBCインド製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は59.3で7月の59.1から上昇し、2008年2月以来の高水準となった。力強い需要の中、生産が加速した。ただ、速報値の59.8を若干下回った。
PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。
製造業はインド国内総生産(GDP)の約17%を占めている。
HSBCのインド担当チーフエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は「全体的な受注の伸びはかなり良好で、国内受注が堅調を維持し、関税に関連する経済への圧迫要因を和らげていることを示唆している」と述べた。
生産指数は20年後半以来の高水準。新規受注は8月も堅調な伸びを示し、約5年ぶりの高水準だった7月のペースを維持した。
一方、輸出の新規受注は伸びが鈍化し、指数は5カ月ぶりの低水準となった。
雇用は18カ月連続で増加したが、伸びは24年11月以来の水準に鈍化した。
インフレ圧力は投入価格と生産価格の両方が上昇し、3カ月ぶりの高水準となった。