ニュース速報
ワールド

ロのウクライナ攻撃「平和望む立場に疑問」、米が経済制裁警告

2025年09月01日(月)08時39分

 8月29日、米国は国連安保理会合で、ウクライナに対する大規模攻撃は「平和を望むロシアの真剣さに疑問を投げかける」と述べ、ロシアが戦争を継続すれば経済制裁を科す可能性があると警告した。写真は米国のケリー代表代理。ニューヨークの国連本部で29日撮影(2025年 ロイター/Angelina Katsanis)

Michelle Nichols

[国連 29日 ロイター] - 米国は29日の国連安保理会合で、ウクライナに対する大規模攻撃は「平和を望むロシアの真剣さに疑問を投げかける」と述べ、ロシアが戦争を継続すれば経済制裁を科す可能性があると警告した。

米国のケリー代表代理は「米国はロシアに対し、暴力を停止し、戦争終結に向けて建設的に関与することでこうした結果を回避するよう求める」と述べた。

また「ロシアは今こそ平和に向けて進む決断をしなければならない。ロシアとウクライナの首脳は2国間会談で合意しなければならない」とし、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に対する28日の大規模攻撃について「平和を望むロシアの真剣さに疑問を投げかける。民間人居住地域へのこうした攻撃は直ちに停止しなければならない」と述べた。

ウクライナのスビリデンコ首相は「ロシアは戦争終結よりも殺害を選択し続けている」と非難。「われわれは平和的解決と確かな安全の保証の確立に向けた取り組みでこのことを考慮すべきだ」と訴えた。また、将来の交渉の成功のために停戦が不可欠な前提条件だと強調した。

ロシアのポリャンスキー国連次席大使は、ウクライナとの首脳会談を検討する用意があると述べた。ただ、条件として「綿密な事前準備と実質的な内容が伴う必要がある」とし、「そうでなければ全く意味がない」と述べた。また「(米国は)紛争の根本原因に対処する必要性をますます理解しつつある。そうでなければ紛争解決は不可能だ」とした。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

EU、アドテック巡りグーグルに少額の制裁金科す見込

ビジネス

午前の日経平均は大幅続落し4万2000円割れ、半導

ワールド

韓国、北朝鮮向けラジオ放送「自由の声」停止

ワールド

上海協力機構を新たなレベルに引き上げる=中国主席
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマンスも変える「頸部トレーニング」の真実とは?
  • 2
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 3
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シャロン・ストーンの過激衣装にネット衝撃
  • 4
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 5
    「体を動かすと頭が冴える」は気のせいじゃなかった⋯…
  • 6
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    就寝中に体の上を這い回る「危険生物」に気付いた女…
  • 9
    シャーロット王女とルイ王子の「きょうだい愛」の瞬…
  • 10
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあ…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 4
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 8
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 9
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中