ハワイゆかりの人々がハワイ語で語るハワイ王国の歴史劇...ドラマが描き出す「いま語られるべき歴史」とは?
Defending Traditions
主演・脚本・製作総指揮のジェイソン・モモア(中央、正面向き)はハワイ先住民の血を引く NICOLA DOVE/APPLE TV+
<激動の18~19世紀を舞台に現地出身の製作陣とキャストが作り上げた『チーフ・オブ・ウォー』は民族の文化を体現している──(ネタバレなし・レビュー)>
ハリウッドでは、たとえ先住民が主役の歴史大作でも、製作やキャスティングを先住民に委ねることはめったにない。
しかしアップルTVプラスのドラマ『チーフ・オブ・ウォー(Chief of War)』ではジェイソン・モモア(Jason Momoa)とトーマス・パー・シベット(Thomas Paʻa Sibbett)が製作総指揮を務め、ハワイ人にとっての記念碑的な作品に仕立てている(8月1日から配信、全9話)。
描かれるのは18世紀末から19世紀初頭にかけてのハワイ諸島統一のドラマ。部族間の戦いや主導権争い、植民地化の脅威など波乱に満ちた物語だが、大事なのは全てがハワイ人の視点で、ハワイ人により、ハワイ人の言葉で語られている点だ。
「私の祖先の信じられないような物語を、素晴らしいキャストやスタッフと一緒に語ることができた」。モモアは番組の制作ノートでそう語っている。
「(主人公の)カイアナは外から来る脅威を知っていた。恐れを知らぬ献身的な男で、その人生は冒険やロマンスに満ちているが、根底にあるのは民衆への愛だ」
モモアが演じるカイアナはハワイ諸島の統一で重要な役割を果たした戦闘長だが、その位置付けは歴史家の間でも評価が分かれている。
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