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イスラエル、ヨルダン川西岸併合を検討 パレスチナ承認の動き受け

2025年09月01日(月)07時38分

8月31日、イスラエルはフランスなどによるパレスチナ国家承認に向けた動きへの対応策として、ヨルダン川西岸の併合を検討しているとイスラエル当局者3人が明らかにした。ヨルダン川西岸で7月撮影(2025年 ロイター/Raneen Sawafta)

Maayan Lubell

[エルサレム 31日 ロイター] - イスラエルはフランスなどによるパレスチナ国家承認に向けた動きへの対応策として、ヨルダン川西岸の併合を検討しているとイスラエル当局者3人が明らかにした。別の当局者によると、この案について31日にさらなる協議が行われる。

同日夜に開かれるパレスチナ自治区ガザを焦点とした治安閣議で、イスラエルの主権をヨルダン川西岸に拡大する案についても協議すると、同閣議のメンバーが述べた。

こうした措置の時期や厳密な場所、イスラエルの入植地のみかその一部か、あるいは西岸地区の特定地域かなどの詳細は不明。

ヨルダン川西岸の併合に向けた動きはパレスチナ人やアラブ諸国のほか、西側からも非難が噴出する可能性が高い。米ホワイトハウスと国務省のコメントは得られていない。

イスラエルのサール外相の報道官は、同外相が前週にワシントンを訪問した際にルビオ国務長官とこの案について協議したかどうかについてコメント要請に応じていない。

ネタニヤフ首相が併合を支持するかどうかなどについて、イスラエル首相府からコメントは得られていない。

ネタニヤフ氏は以前、ユダヤ人入植地とヨルダン渓谷を併合すると公約していたが、トランプ米大統領が1期目に仲介した「アブラハム合意」でアラブ首長国連邦(UAE)などとの関係正常化を優先し、2020年に撤回した。

ロイター
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