マスク氏、ツイッター株取得開示巡るＳＥＣ訴訟の却下求める

　８月２８日、米実業家イーロン・マスク氏（写真）は、２０２２年の「ツイッター（現Ｘ）」株取得を巡る開示が遅かったとして米証券取引委員会（ＳＥＣ）から起こされた民事訴訟の却下を求める申し立てを行った。２０２２年３月、ドイツのグリュンハイデで代表撮影（２０２５年　ロイター/Patrick Pleul）

[２８日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は２８日、２０２２年の「ツイッター（現Ｘ）」株取得を巡る開示が遅かったとして米証券取引委員会（ＳＥＣ）から起こされた民事訴訟の却下を求める申し立てを行った。

ＳＥＣは１月にワシントンの連邦裁判所に提出した訴状で、マスク氏がツイッターの普通株５％を当初購入したことを公表するのが１１日間も遅れたとして、連邦証券法に違反したと主張している。

マスク氏の弁護団は２８日、同氏はツイッター株の追加購入を中止し、同氏の資産管理担当者が証券情報開示に詳しい弁護士に相談した１営業日後に開示書類を提出したと説明。この訴訟は提起されるべきではなかったとし、同氏に悪意はなかったと訴えた。

ＳＥＣの規則では、出資比率が５％を超えた場合、１０暦日以内に開示することが義務付けられている。マスク氏のケースでは開示期限は３月２４日だったが、開示されたのは４月４日だった。

業務時間外のため、ＳＥＣからコメントは得られていない。