独仏西の次世代戦闘機計画が難航、3カ国国防相が打開策協議へ

ドイツのピストリウス国防相は28日、ドイツ、フランス、スペインが進める次世代戦闘機開発計画、将来戦闘航空システム(FCAS)プロジェクトについて、3カ国の国防相が10月にプロジェクトを再び軌道に乗せるための選択肢を検討すると明らかにした。パリ国際航空ショーで展示されたモデル、2023年6月(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Sabine Siebold Andrei Khalip
[ベルリン/マドリード 28日 ロイター] - ドイツのピストリウス国防相は28日、ドイツ、フランス、スペインが進める次世代戦闘機開発計画、将来戦闘航空システム(FCAS)プロジェクトについて、3カ国の国防相が10月にプロジェクトを再び軌道に乗せるための選択肢を検討すると明らかにした。
ベルリンでスペインのロブレス国防相と会談したピストリウス氏は、プロジェクトが相次ぐ障害に直面してきたと認めた上で、会談では障害要因と解決策を特定して年内に最終的な選択肢を示すと説明。「われわれは一致団結し、いずれかの国、あるいは全ての国が自国の利益を脇に置く必要がある。何としても成功させなければならない。われわれにはこのプロジェクトが必要だ」と記者団に述べた。
FCASは、仏ダッソー・アビエーションの戦闘機「ラファール」およびドイツ、スペインの戦闘機「ユーロファイター」を、2040年から第6世代戦闘機に更新する推定総額1000億ユーロ(1170億ドル)超のプロジェクト。しかしドイツとフランスは企業連合の構成比率を巡って対立している。
今週も、フランス業界が単独の主導権を主張することで、開発の第2段階入りを阻止しているとドイツ政府が批判したと報じられた。第2段階では、飛行可能な実証機の開発が計画されている。
ピストリウス氏は、第2段階を開始するか否かの決定は第4・四半期に成されると述べた。
ロブレス氏はFCASプロジェクトについて「スペインは全面的にコミットしており、このプログラムは継続しなければならない」と強調した。
ドイツのメルツ首相は27日、フランスのマクロン大統領との間でFCASの将来について年末までに決定することで合意したと述べていた。