芝浦電子、ヤゲオＴＯＢへの意見「改めて表明」 相乗効果の可否確認

８月２９日、芝浦電子は、台湾の電子部品メーカー、ヤゲオによる自社への株式公開買い付け（ＴＯＢ）について、ヤゲオとのシナジー（相乗効果）が実現できる体制構築が可能であることなどを確認した上で、企業価値や株主共同の利益を向上させるかどうかの観点から自社の意見を改めて表明すると発表した。写真は高雄にあるヤゲオの工場入口に掲げられたロゴ。６月６日撮影（２０２５年　ロイター/Wen-Yee Lee）

Kentaro Okasaka

［東京　２９日　ロイター］ - 芝浦電子は２９日、台湾の電子部品メーカー、ヤゲオによる自社への株式公開買い付け（ＴＯＢ）について、ヤゲオとのシナジー（相乗効果）が実現できる体制構築が可能であることなどを確認した上で、企業価値や株主共同の利益を向上させるかどうかの観点から自社の意見を改めて表明すると発表した。

９月４日にヤゲオが芝浦電子のタイ工場を見学することも明らかにした。両社はシナジーについて検証するため相互の工場見学の実施で合意し、先週には芝浦電子がヤゲオの製造施設を見学した。

芝浦電子は、ヤゲオによるＴＯＢ後の事業運営方針などに関する合意形成が、自社の意見表明において非常に重要と考えているとした。

芝浦電子を巡っては、ミネベアミツミとヤゲオがＴＯＢの買い付け価格引き上げを繰り返し、現在はミネベアミツミが１株６２００円、ヤゲオは７１３０円となっている。