中国、EV業界の「不合理な」競争を規制へ 閣議で表明

7月16日、中国国務院(内閣に相当)は電気自動車(EV)業界の「不合理な」競争を規制し、コスト調査と価格監視を強化する方針を示した。合肥市の自動車工場で4月撮影(2025年 ロイター/Nick Carey)
[北京 16日 ロイター] - 中国国務院(内閣に相当)は16日、電気自動車(EV)業界の「不合理な」競争を規制し、コスト調査と価格監視を強化する方針を示した。李強首相主宰の閣議の内容を国営の中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。
世界最大の自動車市場である中国では価格競争が激化している。
CCTVによると、中国はEV業界の質の高い発展の促進に重点を置き、この分野での「不合理な競争現象」に対処するため、短期的にも長期的にも包括的な対策を実施する方針という。
また、主要自動車メーカーに対し、サプライヤーの支払い条件に関する約束を履行するよう促すとともに、メーカーが技術革新と品質向上を通じて競争力を高められるよう支援することを約束した。
規制当局はこれまでも過剰な競争に警鐘を鳴らし、業界の健全性と持続可能な発展を脅かす激しい価格競争を止めるよう自動車メーカーに求めてきた。
閣議ではまた、国内消費の促進についても議論され、政策当局者は家計支出を妨げる不合理な規制を体系的に撤廃し、消費財下取りプログラムの政策を最適化すると表明した。