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午後3時のドルは148円半ばへじり高、参院選控え円弱含み

2025年07月17日(木)15時37分

 7月15日、 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の148円半ばで取引されている。写真は米ドルと円紙幣。2023年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 17日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の148円半ばで取引されている。参院選を控えて円の先安観が強まってきたことで、ドルの下値では円を売り込む動きが優勢となった。

ドルは朝方の147円後半からじり高で、昼過ぎには148円半ばまで1円弱上昇した。新たな手掛かりは特段見られなかったが、今週末に実施される参院選を前に「円安警戒感が根強く、ドルの下値では円が売られやすい」(外銀ディーラー)状況が続いたという。

前日海外では、トランプ米大統領がパウエル米連邦準備理事会(FRB)を解任するとの一部報道を受けて、ドルが一時148円後半から146円後半まで2円近く急落した。 しかし、その後トランプ氏が否定したことで、東京市場の朝方には147円台へ買い戻されていた。

円は対ドルでの売りが他通貨にも波及する形となり、ユーロは朝方の172円前半から半ばへ、英ポンドも198円前半から半ばへ切り返した。

市場では、参院選で自公が過半数割れとなれば、少数与党下で政治的な不安定感が一段と高まることに加え、消費税率の引き下げなどを掲げている野党に財政支出を迫られ、財政規律が緩和することなどに対する警戒感が強まっている。

米国との関税交渉への影響を懸念する声も出ている。仮に自公が過半数割れとなり、石破茂首相が退陣を迫られるような事態となれば「早期合意への期待はしぼみ、次の政権が本格稼働するまで、円安的な状況が長期化しやすくなるだろう」(シティグループ証券チーフFXストラテジストの高島修氏)という。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 148.47/148.49 1.1616/1.1618 172.50/172.51

午前9時現在 147.99/148.00 1.1635/1.1636 172.21/172.22

NY午後5時 147.86/147.89 1.1634/1.1636 172.12/172.17

ロイター
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