マレーシア、米国製AI半導体の輸出・積み替えを貿易許可の対象に

マレーシア投資貿易産業省は14日、米国製の高性能人工知能(AI)半導体の輸出、積み替え、通過に貿易許可取得を義務付けると発表した。資料写真、AMDのAI半導体、6月撮影(2025年 ロイター/Max A. Cherney)
[クアラルンプール 14日 ロイター] - マレーシア投資貿易産業省は14日、米国製の高性能人工知能(AI)半導体の輸出、積み替え、通過に貿易許可取得を義務付けると発表した。即日実施する。
同省は声明で、マレーシアの戦略物資リストに明記されていない品目を輸出したり、積み替えたりする場合、あるいはトランジットで持ち込む場合、個人や企業は少なくとも30日前までに当局に通知する必要があるとした。
また、マレーシアが米国製の高性能AI半導体を戦略物資リストに加えるかどうか検討する間、この措置が規制上の抜け穴を埋める役割を果たすと説明した。
その上で「マレーシアは個人や企業による輸出規制回避や違法貿易活動への関与の試みに断固とした対応を取る。そうした個人や企業は厳しい法的措置に直面する」と述べた。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が3月に報じたところによると、マレーシアはAI開発に不可欠な半導体の中国への流入を阻止するよう米国から圧力を受け、半導体に関する規制強化に取り組んでいる。