ロイターネクスト:シンガポール、中国・米国・欧州との関係深化必要=内相

7月9日、シンガポールのシャンムガム内相(写真)は、多極化する世界では同国のような小国は他国との関係をさらに深化させる必要があると指摘した。同日、シンガポールで撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)
[シンガポール 9日 ロイター] - シンガポールのシャンムガム内相は9日、多極化する世界では同国のような小国は他国との関係をさらに深化させる必要があると指摘した。
シンガポールで開かれたロイターネクスト・アジア・サミットでインタビューに応じた。
シャンムガム氏は「米国が世界の平和を保っていた時代とは異なり、より多くの国々がゲームに参加している。こうした変化の中で、われわれのような小国は、より深い関係を築く必要がある」とし、中国、米国、欧州を挙げた。
貿易については、米国は不可欠な国であり、米国の政策は「同盟国、非同盟国を問わず、あらゆる国」に影響を与えると述べた。特に貿易が国内総生産(GDP)の3─4倍に達する貿易依存度の高いシンガポールにとって影響は大きいとした。
シンガポール貿易産業省は4月、米政府の関税措置発表後、今年の国内総生産(GDP)伸び率見通しを従来の1─3%から0─2%に引き下げた。