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英中銀、高リスク住宅ローンの規制緩和 融資拡大容認

2025年07月10日(木)09時37分

イングランド銀行(英中央銀行)は9日、国内の銀行と住宅金融組合に対し、LTI比率(所得に対する住宅ローンの割合)が高い住宅ローンの融資を増やすことを認めると発表した。ロンドンの中銀本部近くで6月撮影(2025年 ロイター/Carlos Jasso/File Photo)

[ロンドン 9日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は9日、国内の銀行と住宅金融組合に対し、LTI比率(所得に対する住宅ローンの割合)が高い住宅ローンの融資を増やすことを認めると発表した。英政府の住宅所有促進策を支援する。

高LTIローンの上限は、2008年の世界的な金融危機の原因となった高リスク住宅ローンを抑制するため、14年に導入された。金融機関はその後、自己資本を強化し、借り手に対する審査も厳格化した。

中銀によると、LTI比率が高い住宅ローンは、融資全体の15%を上限とすることになっていたが、各金融機関は今後、この上限を超えて融資を行うことが可能になる。業界全体では引き続き15%を上限とする。

今回の措置に伴い、より多くの初回住宅購入者が住宅ローンを組めるようになるはずだと述べた。ただ、大半の借り手にとって、金融機関が求める頭金の方が大きな障壁だとも指摘した。

規制当局の規則では借り手の所得の4.5倍を超える住宅ローンがリスクの高いローンと定義されている。

中銀によると、高LTIローンの合計シェアは、第1・四半期時点で9.7%と、上限の15%を大幅に下回っており、住宅ローン市場の成長を抑制する要因になっている。

一部の金融機関が15%を超えて融資を行っても、業界全体の高LTIローンのシェアは今年末までに11%にしか達しない見通しという。

ベイリー総裁は金融安定性リスクに関する半期報告の記者会見で「今回の改正が十分活用されれば、かなり変わってくる」と語った。

ウッズ副総裁は今回の規制緩和で、LTI比率がこれまでよりも高いローンが新たに年間最大3万6000件発行される可能性があると述べた。

与党労働党は24年の選挙運動で、新築住宅建設をさらに150万戸増やすことを公約に掲げるとともに、金融機関がより少額の頭金で融資することを促す政府保証制度を恒久化する方針を示した。

ロイター
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