銅先物価格は反落、トランプ氏の50%関税発表で前日は12%超高
Hongmei Li Lewis Jackson
[シンガポール 9日 ロイター] - 9日のロンドン金属取引所(LME)と上海先物取引所の銅価格は反落している。米国が輸入される銅に50%の関税を課すと発表したことを受けて前日は急騰したが、数カ月にわたる裁定取引の終結が示唆されたことが背景。
トランプ米大統領は前日、銅に50%の関税を課すと発表。これを受けて、COMEX銅先物は12%以上上昇し、過去最高値を更新した。
ラトニック商務長官はその後、銅の関税は7月末か8月1日までに実施される可能性が高いと述べた。
2月に関税調査が発表されて以来、トレーダーは価格上昇を見込んで世界各地から米国に銅を出荷しており、COMEXの在庫は2018年以来の高水準となっていた。
0346GMT(日本時間午後0時46分)時点で、LME銅3カ月物は1.2%下落し、1トン当たり9675ドル、上海先物取引所の取引が最も活発な銅先物は1.1%下落し、7万8580元(1万0944.29ドル)だった。