イスラエル、ガザ支援配布所での市民被害認める 「軍に新指示」

イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ガザの支援物資配布拠点でパレスチナ市民が被害を受けたことを認め、「教訓を踏まえた新たな指示を現場部隊に出した」と発表した。写真はガザで19日撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa)
[30日 ロイター] - イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ガザの支援物資配布拠点でパレスチナ市民が被害を受けたことを認め、「教訓を踏まえた新たな指示を現場部隊に出した」と発表した。
5月19日にイスラエルが11週間にわたる支援封鎖を解除し、国連による限定的な支援物資の搬入が再開されて以降、400人以上が支援物資を求める中で命を落としたとみられている。
イスラエル軍は声明で、「配布施設に到着した市民が被害を受けた事案について、南部司令部で徹底的な調査を行い、現場部隊に新たな指示を出した」と述べた。これらの事案は現在も調査中だという。
国連は、米国が支援するガザ地区での人道支援活動について「本質的に危険であり、人々を死に至らしめている」と非難している。