タイ経済、5月は成長鈍化 観光と製造業生産減少で＝中銀

タイ中央銀行は３０日、５月の国内経済は観光部門が減速したほか、製造業で生産が減少したことから、輸出の急増にもかかわらず成長が前月から鈍化したと発表した。写真は５月１６日、バンコクで撮影（２０２５年　ロイター/Athit Perawongmetha）

[バンコク ３０日 ロイター] - タイ中央銀行は３０日、５月の国内経済は観光部門が減速したほか、製造業で生産が減少したことから、輸出の急増にもかかわらず成長が前月から鈍化したと発表した。

声明によると、５月の観光部門は収入と外国人観光客数がともに減少、特に長距離旅行者が減った。

製造業については、事前の在庫補充と製油所のメンテナンスによる一時閉鎖のため、生産が前月から減少したと説明した。

一方、主要なけん引役である輸出は、電子機器輸出と世界的な需要増、関税猶予期間中の輸出増加に支えられ大幅に増加した。

５月の経常収支は３億ドルの赤字。民間投資は前月比０．６％減少したが、民間消費は耐久財消費が引き続き伸びたことから０．２％増加した。