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外国企業復帰、ロシアの利益になるかどうか注視=検事総長

2025年06月23日(月)15時18分

 6月20日、ロシアのクラスノフ検事総長は、ロシア市場に復帰しようとする外国企業を巡り、ロシアの利益になるかどうかを注視する意向を表明した。写真は、ロシアで開催されたサンクトペテルブルク国際経済フォーラムの本会議で拍手をするプーチン大統領。20日撮影(2025年 ロイター/Anton Vaganov)

[サンクトペテルブルク(ロシア) 20日 ロイター] - ロシアのクラスノフ検事総長は20日、ロシア市場に復帰しようとする外国企業を巡り、ロシアの利益になるかどうかを注視する意向を表明した。

ロシアではウクライナ侵攻開始からの3年余りで、十数件の外国資産が政府管理対象となり、今年に入ってから検察当局が裁判所経由で資産差し押さえを強化している。

こうした差し押さえの取り組みを主導してきたクラスノフ氏は「(西側企業がロシアに戻ってくる場合はロシアの)企業の業績が改善する環境を確保することに目を向けていく」と語った。

一方でプーチン大統領は20日、ロシア経済は投資なしで発展できないと訴え、政府は外国のパートナーが安心できる環境を創出すると強調した。

プーチン氏は、ロシア企業は外国企業と交わした資産買い戻し契約を完全に履行しなければならないとくぎを刺しつつ、政府としても自国のためになるような支援措置を打ち出すと付け加えた。

これらの発言からは、ロシアが自国経済を西側諸国の影響に左右されない態勢を築きながら、ウクライナにおける戦争の費用捻出を続けるために成長を必要とする中で、外国企業対応を巡る政策の均衡点を見つけ出そうとしている様子がうかがえる。

ロイター
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