米副大統領「イランではなく核開発と戦争」、体制転換意図を否定

6月22日、バンス米副大統領は、米国が戦っているのはイランではなく、イランの核開発計画だと述べた。ロサンゼルスで20日撮影(2025年 ロイター/Daniel Cole)
[ワシントン 22日 ロイター] - バンス米副大統領は22日、米国が戦っているのはイランではなく、イランの核開発計画だと述べた。また、トランプ大統領が命じた攻撃がイランの核開発を非常に長期間遅らせたとの見方を示した。
NBCのインタビューで「われわれはイランと戦争をしているのではない。イランの核開発計画と戦争をしている」とし、「イランの核開発をかなり遅らせたと思う。同国が核兵器を開発できるようになるまでには非常に長い年月がかかるだろう」と述べた。
また、イランが誠意ある交渉を行わなかったと非難し、それが米国の攻撃につながったと指摘した。
「政権交代を望んでいない」とも強調し、「事態を長引かせたくはない。核開発を終わらせ、長期的な解決策についてイラン側と協議したい」と語った。
バンス氏はトランプ大統領がイラン攻撃に踏み切る直前に最終決定したとし、攻撃実施以降、イラン側から「間接的な」メッセージを幾つか受け取っていると述べた。
「地上部隊派遣に関心はない」とも明言した。
民主党議員からトランプ氏の行動は違憲で、外国に宣戦布告する権限は議会にあるとの批判が出ていることに対しては、トランプ氏には「大量破壊兵器の拡散を阻止するために行動する明確な権限」があると反論した。