地域の実情に応じた脱炭素をアジアに...日本が提唱する「トリプルブレークスルー」とは何か

送配電網の強化は、地域の特性を生かしたエネルギー転換を実現するための第一歩だ
<アジアで脱炭素に向けた動きが本格化している。その柱の1つ、日本も参画する「AZEC」とはどんな枠組みか? その背景にある考え方は? 日本の政策金融機関、国際協力銀行(JBIC)の関根宏樹常務執行役員が解説する>
気候の変化を生活で実感する。ローカルアクションが欠かせない
「脱炭素やカーボンニュートラルの実現には、それぞれの国や地域の特性に応じた『ローカルアクション』が不可欠です。その点でAZECという枠組みの登場は、時代の要請に沿った自然な流れだと言えます」。こう語るのは、国際協力銀行(JBIC)でAZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)の取り組みを主導するインフラ・環境ファイナンス部門長の関根宏樹だ。
例えば、インドネシアやフィリピンなどの島しょ部では海面上昇による生活への脅威が顕在化し、タイやベトナムなどの大陸部でも豪雨や干ばつなどの異常気象が深刻化している。
「こうした気候変動を日常的に実感する人々にとって、気候変動対策としての脱炭素は生活に密着したテーマです。各国の政策に大きく左右されるテーマではなく、人々が着実に対応を求めるボトムアップ型のテーマと言えます。他方で、対策は、その他の生活に密着したテーマとのバランスの下で成り立つため、トップダウン型の『グローバルスタンダード』は押し付けに感じられ、心に響きにくいのです」
そこで求められるのが、画一的な数値目標を設定し、機械的に実行するのではなく、各国の実情に応じた柔軟なアプローチだ。「各国の状況に合わせた対応を前提に、お互いを尊重しながら協力のあり方を考える。それこそがAZECのコンセプトです」
地域に根ざした「ローカルアクション」を重視する点も、ASEAN諸国(ミャンマーをのぞく9カ国)が参画するAZECでは必然的な取り組みだ。当然、国ごとに脱炭素へのアプローチは多様で、進捗にも差がある。
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