インドは外国に干渉、カナダ情報機関が報告書 首脳会談翌日

カナダの情報機関は18日公表した報告書で、インドが外国への干渉を行っていると指摘した。写真はカナダのカーニー首相(左)とインドのモディ首相。6月17日、カナダのカナナスキスで撮影(2025年 ロイター/Amber Bracken)
[トロント 18日 ロイター] - カナダの情報機関は18日公表した報告書で、インドが外国への干渉を行っていると指摘した。
カナダのカーニー首相は17日、アルバータ州で開いた主要7カ国(G7)首脳会議でインドのモディ首相と会談し、関係の重要性を再確認。両国が引き揚げていた上級外交官を新たに任命することで合意したばかり。
2023年にカナダのトルドー首相(当時)がインドのシーク教徒独立運動に関わった男性のカナダ国内での殺害事件を巡りインドを非難して以降、両国の関係は悪化していた。
報告書は、国境を越えた弾圧がカナダにおけるインドの活動で中心的な役割を果たしていると指摘。
「カナダに拠点を置く代理工作員を含むインド当局者は、カナダのコミュニティーや政治家に影響を与えようとするさまざまな活動を行っている」とし、「これらの活動はインド政府がカナダ在住のカリスタン運動支持者をどう認識しているかなど重要な問題について、カナダの立場をインドの利益と一致させようとするものだ」と分析した。
報告書は同時に、カナダにとって防諜上の最大の脅威は中国だと指摘し、ロシア、イラン、パキスタンにも言及した。