突っ込んだやりとり、合意の可能性探った=日米交渉で赤沢再生相

日米関税協議で訪米中の赤沢亮正経済再生相は13日(日本時間14日朝)、ラトニック商務長官、ベセント財務長官との会談で非常に突っ込んだやり取りを行い、合意の可能性を探ったと述べた。写真は記者団に話をする赤沢経済再生相。羽田空港で4月撮影。(2025年 ロイター/Issei Kato/File Photo)
Yoshifumi Takemoto
[ワシントン 13日 ロイター] - 日米関税協議で訪米中の赤沢亮正経済再生相は13日(日本時間14日朝)、ラトニック商務長官、ベセント財務長官との会談で非常に突っ込んだやり取りを行い、合意の可能性を探ったと述べた。合意の道筋がついたかとの質問には、答えを差し控えた。相互関税の停止期間延長についてべセント財務長官から説明はなかったとした。
赤沢再生相はこの日、ラトニック商務長官、べセント財務長官と個別に会談。貿易の拡大や非関税措置、経済安全保障面の協力などについて、これまでの協議を踏まえ、さらに議論した。
会談後、赤沢再生相は記者団に対し、「G7サミット(主要7カ国首脳会議)前の極めて重要なタイミングということを念頭に、日米首脳電話会談の結果も踏まえ、日米双方にとって利益となる合意の実現に向け非常に突っ込んだやり取りを行った」と強調。合意に向けた道筋は見いだせたかとの質問には、合意はすべてがパッケージで合意されるもので、現状を明らかにするのは「無用な期待や無用な懸念を生むので適切ではない」とした。
トランプ大統領が自動車関税引き上げを示唆しているが、「そのような事態を避けるために交渉を進めているところであり、米側にも真摯に対応いただいている」と語った。
15日にカナダで始まるG7サミットで日米首脳が会う以上、関税の話題が出ることはあるとし、「それに備えて(赤沢氏自身が)現地に行くことはあり得る」と述べた。
首脳会談で合意する可能性を問われ「急転直下合意する可能性もあれば、(交渉が)予想外に長引くこともある」とし「予断をもって申し上げるのは差し控える」とした。
ベセント氏から相互関税の上乗せ分の停止期間延長について説明はなかったと述べた。