米下院、トランプ氏の公共放送・対外援助巡る94億ドル削減案を可決

米下院は12日、トランプ大統領による公共放送および対外援助事業を担う機関を巡る94億ドルの削減案を214対212の僅差で可決し、上院での審議に送った。2024年11月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Patricia Zengerle
[ワシントン 12日 ロイター] - 米下院は12日、トランプ大統領による公共放送および対外援助事業を担う機関を巡る94億ドルの削減案を214対212の僅差で可決し、上院での審議に送った。
下院は、与党共和党が辛うじて多数派を占めており、トランプ氏の政策に難色を示す議員はほぼいない。最終的な投票内訳はすぐには公表されなかったものの、少数の共和党議員が民主党に加わり、法案に反対した。
今回の可決は、同法案の成立を強く訴えてきたトランプ氏にとって勝利となる。トランプは投票直前には自身のソーシャルメディアで外国援助を無駄遣いだと改めて非難したほか、公共ラジオ(NPR)と公共放送(PBS)を「極左がもたらした災厄」と述べた。