民主党知事、デモへの軍派遣を批判 犯罪歴ある移民追放は支持

イリノイ州など民主党の州知事らは12日、共和党が多数を占める下院監視委員会の公聴会に出席し、不法移民摘発に対する抗議デモに対する軍の派遣を批判した。写真はメキシコの伝統衣装で抗議活動に参加する女性たち。カリフォルニア州ロサンゼルスで11日撮影(2025年 ロイター/David Swanson)
Richard Cowan
[ワシントン 12日 ロイター] - イリノイ州など民主党の州知事らは12日、共和党が多数を占める下院監視委員会の公聴会に出席し、不法移民摘発に対する抗議デモに対する軍の派遣を批判した。一方、犯罪歴のある移民の国外追放を支持するなど、慎重にバランスを取る姿勢を見せた。
この日の公聴会には、イリノイ州のプリツカー知事、ミネソタ州のウォルツ知事、ニューヨーク州のホークル知事が出席。州兵部隊を抗議デモが続く米カリフォルニア州ロサンゼルスに派遣し連邦政府ビルの警備に当たらせるというトランプ大統領の決定に対し、一致団結して反対した。
プリツカー氏は「地元の法執行当局が事態を収拾し始めたその時に、事態を悪化させる可能性がある」と述べた。
その一方、犯罪歴のある移民の国外追放を支持するとも表明。「もし彼らが不法滞在者なら、イリノイ州から、そして我が国から出て行ってほしい」(プリツカー氏)などと述べた。