欧州主要国、対ロシア圧力強化へ 外相が会合

欧州主要国の外相らは12日、エネルギーや銀行セクターを対象にした「追加制裁」などを通じ、ロシアへの圧力を強める用意があるとの考えを示した。同日撮影(2025年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)
[ローマ 12日 ロイター] - 欧州主要国の外相らは12日、エネルギーや銀行セクターを対象にした「追加制裁」などを通じ、ロシアへの圧力を強める用意があるとの考えを示した。ウクライナ戦争におけるロシアの弱体化を狙うとした。
ローマで開催された会合には、仏・独・伊・英、ポーランド、スペイン、欧州連合(EU)の当局者のほか、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長やウクライナ代表も参加した。
外相らは声明で「ロシアが真剣かつ信頼の置ける約束を拒否し続ける中、われわれは追加制裁や制裁回避への対抗措置などを通じてロシアへの圧力を強める用意があることを改めて表明した」と説明。その上で「ロシアの戦争努力の弱体化を目的とした、(特にエネルギーと銀行セクターにおける)新たな措置を迅速に導入する用意がある」と述べた。
さらに、ロシアが戦争を終わらせ、ウクライナに与えた損害を賠償するまで、押収されたロシア資産の凍結を継続すべきとの考えを改めて表明した。
EUの外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は欧州各国外相らとの会合後、イランについて言及。EUのイランに対する懸念は核問題だけにとどまらず、イランによるロシアへの支援や、イランにおけるEU市民の拘束も含まれるとの認識を示した。