ケネディ長官、CDC諮問委の新たな8委員任命 ワクチン反対派も

ケネディ米厚生長官は、疾病対策センター(CDC)の外部の専門家からなる予防接種実施諮問委員会の委員17人全員を解任したことを受け、11日にワクチン反対派を含む8人を新たな委員に任命した。ワシントンで4月に撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 11日 ロイター] - ケネディ米厚生長官は、疾病対策センター(CDC)の外部の専門家からなる予防接種実施諮問委員会(ACIP)の委員17人全員を解任したことを受け、11日にワクチン反対派を含む8人を新たな委員に任命した。
ACIPの基本綱領で認められている最小人数である8人の委員のうち4人は、CDC、食品医薬品局(FDA)のいずれか、あるいはその両方に関連する委員会で活動した経歴がある。
これ以外の委員は論文を発表したり、ソーシャルメディアに投稿したり、オンラインの経歴書にワクチンに反対する立場を表明したりしている。メッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づくワクチンに反対する最も著名な人物の1人であるロバート・マローン氏も含まれている。
科学的な証拠に反して、ワクチンの安全性を長い間疑問視してきたケネディ氏は、バイデン前大統領が任命した前委員の多くが利益相反にあたると主張したが、その具体的な委員と証拠は明らかにしていない。同氏は委員の解任は「ワクチン科学に対する国民の信頼を回復するために必要」な措置だと強調した。
ケネディ氏はXへの投稿で、6月25日に開催されるACIPの会議に出席すると述べた。
当初の予定では委員らはこの会議でインフルエンザワクチンや2025─26年の追加接種用の新型コロナウイルスワクチンなどについて協議し、投票することになっていた。議題は今のところ発表されていない。
新しい委員の利益相反の審査がいつどのように行われたかは不明だ。