印機墜落、死者260人超 政府が同型機の安全点検検討

6月13日 インド西部アーメダバードでエア・インディアの英国行き旅客機が離陸直後に墜落し、240人以上が死亡した事故で、墜落現場では13日も行方不明者や墜落機の部品の捜索が行われている。写真は13日、アーメダバードで撮影(2025年 ロイター/Adnan Abidi)
Sudipto Ganguly Abhijith Ganapavaram
[アーメダバード(インド) 13日 ロイター] - インド西部グジャラート州アーメダバードでエア・インディアのボーイング787-8型ドリームライナーが離陸直後に墜落した事故で、墜落現場では13日も行方不明者や墜落機の部品の捜索が行われている。地上で巻き添えになった人を含めると死者数は260人余りに上る。地元メディアは、インド政府が同型機を運航停止にして安全点検を行うことを検討していると報じた。
乗員乗客242人が乗った事故機はロンドン郊外のガトウィック空港に向けて飛び立った直後に墜落。乗客1人を除いて全員が死亡し、ルパニ元グジャラート州首相も犠牲となった。救急隊によると、乗客の約70%が着席した状態で発見されたという。
事故機は市内の医科大学の寮に墜落し、地元メディアによると、24人が死亡した。
地元紙ヒンドゥスタン・タイムズは、事故機のブラックボックス2個のうち1個が発見されたと報じたが、フライトデータレコーダーかコックピットボイスレコーダーなのかは不明。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、事故調査では「機体のエンジン推力の低下または喪失」の可能性が焦点になっていると報じた。
NDTVは、エア・インディアが保有する30機余りのドリームライナーを安全点検のため運航停止にすることを検討していると報じた。
グジャラート州出身のモディ首相は13日、事故現場を訪れ、捜索活動について説明を受けた。病院で治療を受けている負傷者に面会。「壊滅的な状況に悲しみを覚える」とXに投稿した。
エア・インディアによると、唯一の生存者である英国人男性は病院で治療を受けている。この男性はインドメディアに、事故機の離陸直後に大きな音を聞いたと語った。